Search

館林の旧市庁舎モダンムーブメントの建築に選出朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル

japanes.prelol.com

 戦後を代表する建築家・菊竹清訓(きよのり)(1928~2011)が手掛けた群馬県館林市の旧市庁舎(現・館林市民センター)が、近代建築の保存・調査に取り組む国際組織「DOCOMOMO(ドコモモ)」の日本支部、ドコモモ・ジャパンから「日本におけるモダン・ムーブメントの建築」に選ばれた。

 旧館林市庁舎は、鉄筋コンクリート造り(地下1階、地上5階建て)で1963年の完成。四隅にある巨大な柱が塔のようにそびえ立っているのが特徴。3階から上の部屋はガラスで囲まれており、柱と柱の間から外側へ飛び出している。1階に市民課、5階に議場があり、81年まで市役所として使われた。

 現在は、市民センターとして中部公民館や青少年センターなどが入る。1階が空いていることから、市は民間事業者と活用策を協議している。にぎわいづくりや建物の価値を伝える取り組みなどを検討中だ。

 菊竹は、時代や用途に合わせて建築や都市も変化、成長していくという建築運動「メタボリズム」(新陳代謝)を建築家の黒川紀章らと提唱し、中心的存在だった。

 設計当時の菊竹の言葉がある。「市庁舎の構想は、市民生活に密着し、親しみと、うるおいを与える新しい都市の拠点として、市民に奉仕するに十分な機能をそなえ、館林のシンボルとなるものにしたい」。都市の発展に対応して庁舎も拡大成長することを考え、増築予定地を用意していたという。

 黒川の代表作「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」(東京・銀座)は解体されたが、旧館林市庁舎は現存し、今も使われているメタボリズム建築としても貴重だ。

 ドコモモ・ジャパンが7日に発表した今回の選定建築物はほかに、奈良県庁舎や旧広島A・B・C・C臨床研究所(現・放射線影響研究所)、旧秋田県立美術館(現・秋田市文化創造館)など計16件。過去に選定済みの264件と合わせて280件になった。

 群馬県内では、高崎市の群馬音楽センター(アントニン・レーモンド設計)、安中市の旧松井田町役場(白井晟一(せいいち)設計)に次いで、旧館林市庁舎が3例目になった。(柳沼広幸)

Adblock test (Why?)



"建築" - Google ニュース
June 23, 2023 at 09:00PM
https://ift.tt/hyKj0AT

館林の旧市庁舎「モダン・ムーブメントの建築」に選出:朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
"建築" - Google ニュース
https://ift.tt/tC0Wuad
Mesir News Info
Israel News info
Taiwan News Info
Vietnam News and Info
Japan News and Info Update
https://ift.tt/oKpvHD1

Bagikan Berita Ini

0 Response to "館林の旧市庁舎モダンムーブメントの建築に選出朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル"

コメントを投稿

Powered by Blogger.