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情熱大陸:建築家/隈研吾 一緒に彷徨おう、僕も迷っているから ひねくれ者の巨匠が描く、ひとの未来 - 毎日新聞

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「情熱大陸」に登場する隈研吾=MBS提供 拡大
「情熱大陸」に登場する隈研吾=MBS提供

 1998年の放送開始以来、1300回を迎えたドキュメンタリー番組「情熱大陸」(MBS製作著作/TBS系全国ネット)。これを記念して、各界の“レジェンド”の生き様や言葉に迫る特別シリーズを不定期で放送する。

 第一弾(5月12日午後11時から放送)として登場するのは、隈研吾。今年70歳を迎える、言わずと知れた建築界の世界的巨匠だ。

 ここも隈さんか……と思わせるほどその建造物は多く、しかも多彩。国内では、国立競技場、GINZA KABUKIZA、高輪ゲートウェイ駅、根津美術館本館と枚挙にいとまがなく、今もおよそ53カ国・400近くのプロジェクトが進行中と聞く。

 日本の伝統の技、自然への敬意、生活者目線を欠かさない隈の建築は、“脱成長”が叫ばれる世界から、これまでにも増して求められている。時代が隈に追いついたともいわれるが、本人は「旧態依然、権威的でマッチョといったピカピカな建築はもうダサい」と言い切る。

 多忙のあまり、事前打ち合わせもなしにスタートした密着取材。目の当たりにしたのは、分刻みのスケジュールで世界を飛び回る姿から、事務所のスタッフが列をなして意見を仰ぐ「隈チェック」、模型を前に朗々と建築への思いを語るプレゼン、さらに執筆も並行するという日々。2週間の海外出張もボストンバッグひとつという身軽さだった。「さまよう」ことを喜びとする隈の信条は、「何かに縛られてはいけない」。「軽やか」でないと「狩猟」はできないのだと言う。

 今月に入ってからも、軽やかに海外に飛び出した。

 まず向かったブラジル・サンパウロでは、広大な別荘地に自然を体感できるホテルをというオファーが待っていた。馬に乗り、歩き回る隈。人を知り、風と匂いを感じることが何よりも大切だと話す。

 フランスでは、パリオリンピック・パラリンピックのメインスタジアム近くに、彼が手がけた駅舎が完成を目前にしていた。サン・ドニ・プレイエル駅は、色々な人が混じり合って楽しめる広場がコンセプト。「駅は箱だという概念を壊し、駅は丘だと定義した」と隈は言う。現地鉄道会社が、「市街地の分断という難問を解消した天才的な発想だ」と期待を寄せる新駅の姿とは。

 高度経済成長期にこの道に入りながら、権威と鉄とコンクリートに違和感を抱いてきた孤高の男は、独自の「好き」を貫いてきた。

「ひねくれた建築家」が、未来を託す私たちへ語る思いとは?

 レジェンド・隈研吾とともに、今とこれからに思いを馳せる旅に出よう。

<プロフィル>隈研吾(くま・けんご) 1954年生まれ。1990年、隈研吾建築都市設計事務所設立。慶應義塾大学教授、東京大学教授を経て、現在、東京大学特別教授・名誉教授。50を超える国々でプロジェクトが進行中。自然と技術と人間の新しい関係を切り開く建築を提案。

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May 10, 2024 at 12:18PM
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