大野宏
日本の近代建築の旗手・前川國（くに）男（1905～86）が設計した岡山県庁舎を見学するツアーが18日、始まった。
県庁舎は1957年竣工（しゅんこう）。前川が建築の工業化・合理化を追求した「テクニカル・アプローチ」時代の作品で、金属パネルとガラス窓の「カーテンウォール」外壁と打ちっ放しコンクリートの対比や、道路から中庭まで続く開放的な空間配置で民主的な庁舎を象徴する作品と評価されている。
県は今後50年の使用を想定し、2020年から外観を大きく変えない耐震化に着工。今年3月の完工を機に、庁舎の価値を知ってもらうツアーを企画した。毎月2回実施する予定で、5、6月分の申込枠はすべて埋まった。
第1回のこの日は約10人が参加。建築指導課の藤井理代（まさよ）技師（26）が、普段は入れない屋上の展望室や正面の回廊上などを案内しながら、椅子や手すりなど細かい箇所にも見られる「前川デザイン」について説明した。
7月以降の開催は今月末以降に決まり、参加者を県のホームページで募集する。（大野宏）
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May 18, 2024 at 07:29PM
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近代建築の旗手・前川國男らしさ随所に 岡山県庁舎見学ツアー始まる [岡山県]：朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
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