6月1、2日開催の横浜開港祭を宣伝する実行委員会のメンバーら＝横浜市中区で
6月2日の横浜開港記念日を祝う横浜開港祭が1、2両日、横浜市臨海部である。新型コロナ禍前の2019年以来となる土、日曜の開催で、2日夜は恒例の花火に加えて、22年に好評だったドローンショーも実施する。横浜青年会議所などでつくる実行委員会は多くの人出を見込み、混雑による事故を警戒。みなとみらい21の中央地区と新港地区を結ぶ国際橋を完全封鎖して歩行者や車両を通れなくするなど、安全対策を優先して交通を規制する。
主な会場は臨港パークと日本丸メモリアルパーク。合わせて約70のキッチンカーや屋台が並ぶ。今年は子ども向けのイベントも増やし、パシフィコ横浜屋外のプラザ広場では両日とも、小学生を対象にしたみこし担ぎや縁日、盆踊りを行う。
臨港パークのステージには、1日夜に音楽グループ「湘南乃風」が登場。2日夜には市民が歌声を響かせる「ドリーム・オブ・ハーモニー」がある。
花火は2日午後7時半から30分間、臨港パーク沖で3千発を打ち上げる。ドローンショーは続く午後8時から20分間、横浜赤レンガ倉庫上空付近で行う予定。
2日は午後6時以降、臨港パークに協賛席の利用者しか入場できず、午後6時半から9時ごろまで国際橋や横浜ワールドポーターズ前のサークルウォークは通れなくなる。周辺一帯は自転車も含めて車両通行止めとなる（詳細は横浜開港祭のウェブサイト参照）。
川本泰之実行委員長は記者会見で「歴史をつむぎ、しっかり盛り上げていきたい」と意欲を示すとともに、大勢の人が訪れると予想されることを踏まえ、交通規制への理解を求めた。雨天時の開催案内など、問い合わせは事務局＝電045（212）5511＝へ。（神谷円香）
◆特別公開 ジャックの塔に上れる 2日に先着150人
改修工事に伴う2年4カ月の長期休館をへて、4月に再び開館した横浜市開港記念会館（中区）は、横浜開港記念日の来月2日午前10時～午後2時、「ジャックの塔」として親しまれている時計塔＝写真＝を特別公開する。当日先着150人で、普段は入れない塔内部のらせん階段を上がり、周辺の景色を楽しむことができる。
高さ36メートルで、県庁本館の「キング」、横浜税関の「クイーン」と並び横浜三塔と呼ばれる。1923年の関東大震災で建物の屋根のドームや内部は焼失したが、時計塔は残った。その後、ドームは復元され、89年に国の重要文化財となった。
特別公開の整理券配布は午前10時から。参加料は200円（保険料を含む）。問い合わせは同館＝電045（201）0708＝へ。（神谷円香）
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