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クレーマーを訴えた事件録、リフォーム工事の残金超える921万円勝ち取る - ITpro

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 過剰なクレームを受けたうえに工事代金の残金を踏み倒された住宅会社が施主を裁判に訴えた事件を取り上げます。日経ホームビルダー2004年10月号の「住宅事件簿」(執筆:池谷和浩)を再構成しました。

 この裁判は2000年から03年にかけて、東京地裁で争われた。住宅会社A社が総工事費1500万円の大規模なリフォーム工事を受注したものの、施主とその妻から度々工事を妨害されたり過度のクレームを受けたりしたうえ、「工事が遅延した」などの理由で800万円以上に上る最終金を踏み倒された事件についての民事訴訟だ。

 工事は当初から難航した。「玄関は使わないでほしい」。工事請負契約書を締結した後、施主は現場監督にそう通告してきた。施主の妻は、近くを職人らが通るたびに、明らかに顔をしかめた。「不潔だ」と言いたげなその表情に、職人も「雰囲気の悪い現場だ」と感じたという。

(イラスト:勝田 登司夫)

(イラスト:勝田 登司夫)

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 増築を含む大規模なリフォーム工事だったため、玄関が使えないことは大問題になった。たまたま住宅の外壁全面をALC(軽量気泡コンクリート)板で張り替える工事があったため、そのALC板を1枚分だけ張らずに出入り口としたが、外壁工事が終わると、再び出入り口はなくなった。

 結局、地表1.2メートルのところにある幅78センチ、高さ83センチの洗面所の窓から出入りすることを強いられた。材料や道具を持ってこの狭い窓から出入りするのは、危険ですらあった。当然、工期は遅れ気味になった。土日を返上して遅れを取り戻そうとしたが、「休日に工事をするのは非常識だ」などと言われ、やはり妻に追い返された。

 現場監督とA社社長は、「辛い現場だが、とにかくやり切ろう」と、施主の厳しい要求に耐え、4カ月以上かかって工事を終えた。本来の工期から2カ月も遅延した。それを理由に、施主は約800万円の残金を支払わないと一方的に通告してきた。

 A社社長が直接請求に出向いたところ、施主と妻は社長が家に入ることを拒否。さらに「あんたの会社みたいなのは倒産してもいいんだ」と言い放ったという。

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May 15, 2024 at 03:00AM
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