高速道、満車や混雑で休めない大型車専用駐車スペースが全国で不足 - 中日新聞

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午後９時すぎ、混雑している大型車用の駐車スペース＝三重県鈴鹿市の新名神高速道路鈴鹿パーキングエリアで（一部画像処理）

　高速道路のサービスエリア（ＳＡ）やパーキングエリア（ＰＡ）の大型車用駐車スペースが全国で慢性的に不足している。立ち寄ったトラックの運転手が駐車できず、休憩しないで走り続けることもあるという。道路会社側は不足を解消しようと駐車スペースを拡充しているが、トラックの需要に追いついていない。　（篠塚辰徳）

　六月中旬の平日の午後九時。三重県鈴鹿市にある新名神高速道路鈴鹿ＰＡで、上り、下りともに大型車用駐車スペースがトラックで混雑し始めた。電光掲示板には満車を表す「満」、混雑を表す「混」が表示されていた。

　「かわいそうな車は、駐車スペースが空くまでずっとぐるぐる回って待つんです」。トラックの運転手歴三十年の男性（５２）がつぶやいた。

　男性は飲料水を鳥取県から愛知県岡崎市まで運ぶため、この日午前十一時に鳥取を出発し、午後五時ごろに鈴鹿ＰＡに着いた。「その時間でもうほぼ満車だった。それより遅くなると、見つからない」。翌日午前三〜四時まで休憩した後、岡崎へ向かうという。

　一九八九年の厚生労働省告示は、トラック運転手は勤務終了時から翌日の勤務開始まで「最低八時間は空ける」と規定。現在、働き方改革や事故防...

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