昨年末に91歳で亡くなった建築家の磯崎新さんを語り合うシンポジウムが先月、故郷の大分市で開かれた。プリツカー建築賞などを受けた巨匠にして、思想家ともいえる理論を展開した知の巨人を相手に、タイトルは「『磯崎新の謎』をよみとく」。領域を超えた4人が謎と格闘したのだった。
1966年完成の初期の代表作、アートプラザ（旧大分県立大分図書館）を会場に、多くの活動をともにした批評家の浅田彰さんがコーディネーターを務めた。
浅田さんは、磯崎さんを「（師である）丹下健三と（親交の深かった）岡本太郎を足して2で割ったような人だという人がいるが、それも違っていて、丹下健三よりはるかに大きい、かつ岡本太郎よりはるかに大きい、とてつもない巨人」と評した上で、「その全てを体現した謎めいた存在、僕はスフィンクスと呼んでいる」と述べた。
「多面的な人間を考えるには脱領域的な陣立て」が必要として、磯崎新アトリエ出身の建築家・青木淳さんと、講義や企画をともにした演出家・高山明さん、表象文化論が専門で建築を巡る著作も多い東京大教授・田中純さん（オンラインで参加）が登壇した。
アトリエ時代、設計競技で丹下案に敗れた東京都新都庁舎計画（85年）や水戸芸術館（90年）を担当した青木さんは、「理論と実践の両輪が絡み合いながら進んだ」磯崎さんの設計にはらむ「矛盾」に言及した。
「スタイルや様式を持たなかった」
「モダニズムが理論的には崩…
"建築" - Google ニュース
November 07, 2023 at 07:09PM
https://ift.tt/i3pQ9uK
建築家・磯崎新はスフィンクスか 「間」や「廃虚」で読み解くシンポ：朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル
"建築" - Google ニュース
https://ift.tt/EskowjP
Mesir News Info
Israel News info
Taiwan News Info
Vietnam News and Info
Japan News and Info Update
https://ift.tt/826K7Mz
Bagikan Berita Ini
0 Response to "建築家・磯崎新はスフィンクスか 「間」や「廃虚」で読み解くシンポ：朝日新聞デジタル - 朝日新聞デジタル"
コメントを投稿