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開催まで残り500日を切った、2025年国際博覧会（大阪・関西万博）。その節目を前にした23年11月29日、2025年日本国際博覧会協会は東京都内で発表会を開催。万博の主要3施設となる、EXPO ホール（大催事場）、EXPO ナショナルデーホール（小催事場）、迎賓館についてイメージ図を公表した。発表会には万博の会場デザインプロデューサーを務める藤本壮介氏をはじめ、基本設計を担当している伊東豊雄氏や平田晃久氏らが登壇し、それぞれの設計コンセプトについて語った。
大催事場の外観イメージ。設計は伊東豊雄建築設計事務所が手掛ける（出所：2025年日本国際博覧会協会）
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2023年11月29日、東京都内の会議室で2025年日本国際博覧会協会が発表会を開催。前列左から日建設計執行役員の村井達也氏、伊東豊雄氏、平田晃久氏、後列左から藤本壮介氏、安井建築設計事務所取締役副社長執行役員の村松弘治氏と公式キャラクター「ミャクミャク」（写真：日経クロステック）
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主要3施設はいずれも、万博のシンボル「大屋根（リング）」の外側南東の敷地に建てられる。万博協会の管理施設から近く、スタッフ動線を短くしたりバックヤードを共有したりする狙いで配置した。
開会式や閉会式を行う予定の大催事場は、伊東豊雄建築設計事務所（東京・渋谷）が基本設計を担った。外観デザインは白色の巨大な円錐（すい）に、空へ向かって広がる金皿のような巨大屋根が載るイメージだ。
「できれば万博閉会後もこの建築は残したい。ある企業から移築したいと言われているようだが、移築にかかる費用などはまだ分からない」と伊東氏は言う（写真：日経クロステック）
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「プロポーザル審査の時にも、委員から『太陽の塔』を意識したものですね、とコメントをもらった」と伊東氏。さらに、「お皿のような屋根は、宇宙からのエネルギーを吸収するとか、世界に向けて情報を発信するといった意味を込めている。この造形はモダニズム建築というよりは、何かネパールの宗教建築のようなものをイメージした」と説明する。
大催事場は鉄骨造で、高さ約20m。内部は大きな円形劇場となる。延べ面積は約8400m2で、客席数は2000席程度。当初は深紅の内装も検討したが、プロジェクションマッピングによる演出を想定して全体を白色にまとめ、天井だけ金色に光るイメージとした。インテリアでは上から布を垂らし、官能的な表現を目指すという。
会場のスクリーンに映し出された大催事場の断面図。屋根の直径は約67mの大きさになる（写真：日経クロステック）
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平面図に描かれた座席配置のイメージ（写真：日経クロステック）
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「太陽の塔が、過去や原始に戻るような“ホット”な生きる喜びだとしたら、現在は何が違うのかを考えた。未来へ向かっていく、少し“クール”な生きていく喜びをこの建築で表現したい。真っ白な劇場というのは、既存の建築で想像できる例はないと思うが、そういう新たなものをつくりたいと考えている」（伊東氏）
大催事場の内観イメージ（出所：2025年日本国際博覧会協会）
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December 01, 2023 at 03:00AM
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