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[コロナ 新たな日常]<3>電車の混雑 見える化 - 読売新聞

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 8月上旬の平日午前8時頃、JR新宿駅(東京都)の中央線快速ホームでスマートフォンのJR東日本アプリを開き、東京行き列車を選択すると、「すこし混み合っています」と表示された。首都圏の主要区間を対象にした「リアルタイム混雑情報提供サービス」だ。車体の重量から列車の混み具合を分析し、約5分前の状況を5段階で表示する。

 もともと東京五輪・パラリンピックでの混雑対策として準備していた。新型コロナウイルスの感染拡大でニーズが高まるとみて、7月中旬、サービスを本格的に始めた。ヤフーもスマホ向けアプリ「乗換案内」で、人工知能(AI)を使った混雑状況予測を提供している。

 実際に多くの人が混雑を避けようとしている。従来、通勤・通学ラッシュのピークは午前8時頃だったが、最近は午前6時半~7時半頃に変わった。JR東の得永諭一郎執行役員(54)は「感染防止を優先する傾向は元に戻らない」と分析する。

 鉄道の利用そのものを避ける動きも出ている。

 携帯大手のKDDIは7月中旬から8月上旬にかけ、1日あたり100人前後の社員が自宅近くからタクシーに乗り合わせて通勤する実証実験を行った。採算や利便性を検証し、導入に踏み切るか判断するという。ビジネス開発部の松浦年晃グループリーダー(40)は「満員電車を避け、安心して通勤したいというニーズが増えている」と話す。

 鉄道各社はこれまで、朝のピークに合わせて車両や人員を確保し、大量・高速輸送を実現してきた。ラッシュ時、最短2分の出発間隔で1時間に約8万2000人を運ぶ中央線快速列車は、その象徴だ。

 だが、新型コロナによりこの前提は崩れつつある。JR東は、混雑時の料金を値上げするなど、現在の距離だけではなく時間帯に応じた運賃制度の検討を始めた。利用者を分散できれば、設備や人員の平準化により維持費を抑制できる利点がある。

 鉄道の利用者が減っており、コスト削減は急務だ。他の鉄道会社も同様の対応を迫られる可能性がある。

 JR東の赤石良治常務(57)は「ポストコロナの世界では通勤から生活主体に、集中から分散に社会構造が変化する。新たな対応が求められる」とみている。

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August 27, 2020 at 03:00AM
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