明治時代に京都に建てられ、日本や外国のさまざまな建築様式を取り入れたユニークな建物として知られる「伝道院」の一般公開が始まっています。
京都市下京区にある西本願寺の伝道院は明治４５年に建てられたレンガ造りの３階建て建物で、日本の伝統的な建築様式に加え、ヨーロッパやアジアなど世界各地のさまざまなデザインを取り入れているのが特徴です。
屋根の一部はイスラム風のドーム型となっているほか飾り窓の外には和風の欄干が設けられています。
また室内では出入り口の周辺がエジプト風に装飾されているほか全体的に洋風にデザインされている階段は手すりの端に日本の伝統的な装飾、「擬宝珠」が置かれています。
このほか１９世紀末にヨーロッパで流行した芸術様式「アール・ヌーボー」の影響を受けた照明や床に敷かれていたイギリスのタイルを見ることができます。
西本願寺によりますと伝道院はもともとは寺の関連会社の社屋として建てられたということで平成２６年には国の重要文化財に指定されています。
西本願寺の山本洋一さんは「本格的な一般公開は今回が初めてで今見ても斬新な建物の雰囲気を味わってほしいです」と話しています。
伝道院の一般公開は１２月５日まで行われています。
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November 25, 2021 at 04:39AM
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