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祖母と食べた甘いケーキ つむぱぱ 「つむぱぱ」があなたの思い出をイラスト化(朝日新聞デジタル&[アンド]) - Yahoo!ニュース

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【連載】つむぱぱの幸せの気づき方

娘の「つむぎちゃん」や、息子の「なおくん」との何げない、ほっこりした日常のイラストをInstagramに投稿する「つむぱぱ」さん。 そんなつむぱぱさんが、みなさんの「家族との、個人的な幸せの思い出」をもとにイラストを描く連載「つむぱぱの幸せの気づき方」。 今回読者さんからお寄せ頂いたのは、優しいおばあちゃんと食べたケーキのお話。

福岡県在住・30代女性 ◇ 幼い頃、私はおばあちゃんの家に遊びに行くのが大好きだった。彼女にとって私が唯一の孫だったこともあり、おばあちゃんはいつも、私の訪問をすごく楽しみにしてくれていた。 もちろん最初は両親に連れられていたけれど、そのうちひとりで電車に乗って向かうようになった。たしか10歳ぐらいの頃だったと思う。初めてひとりで車両に足を踏み入れた時は、すごくドキドキした。 どこからか急に誰かがやってきて私をさらっていってしまうのではないか、とわけもなく震えそうになった。たった5駅の時間が永遠に感じられた。だから、無事に目的の駅に着いた時はちょっとお姉さんになれたような気がした。 「よう来たねえ」と改札まで迎えに来てくれたおばあちゃんが言う。「簡単やったよ」と強がる私の頭をなでて、おばあちゃんは駅前の商店街にあるおもちゃ屋さんへ連れて行ってくれる。これがお決まりのコースだ。 着せ替え人形のお洋服を買ってもらったあと、数軒先の小さな喫茶店にふたりで入る。茶色のドアを開けると角についた鈴が鳴り、カウンターの向こうから、店主が落ち着いた声で「いらっしゃいませ」と迎えてくれる。趣味のよいピアノが小さく流れる、こぢんまりとした素敵な店だった。 祖母は自分にコーヒー、私にイチゴのショートケーキを頼んでくれた。これもふたりの定番だった。そして甘くておいしいケーキを食べながら、私はほとんど一方的にいろんな話をした。 友達と出かけた場所や学校の先生の特徴、親に怒られたこと、親には話せないクラスで気になる男子のことなんかも話した。おばあちゃんはただほほ笑み、ずっとうなずきながら聞いてくれた。世の多くのおばあちゃんがそうであるように、私の祖母も孫にはとても優しく寛大だった。

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July 29, 2020 at 05:04AM
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