兵庫県芦屋市の高島崚輔市長（２６）は２４日に会見を開き、公約に掲げたＪＲ芦屋駅南地区の再開発事業の見直しについて、現在進めている再開発ビルの特定建築者の公募を中止したと発表した。新たな要綱をつくり再募集する。一方、地権者との契約は変更せず、２０２８年度の完成予定や事業費は「大きく変わらないよう進めたい」とした。
会見では「芦屋の玄関口にふさわしく、魅力を高める再開発事業にする」と強調。花と緑あふれる街並み▽新たな出会いを生み出す仕掛け▽思わず歩きたくなる空間▽未来の市民に贈る進化の余地▽地権者の生活を守る－の五つの原則を掲げた。２４日から市ホームページで市民からの意見募集も行う。
具体的には、ビル内に図書館、駅前に芝生広場をつくることなどに言及。地権者が所有する住宅や店舗以外の配置を見直すことでスケジュールの遅れや事業費の増大を防ぐとした。
再開発事業は、駅前に歩道やバスロータリーなどを整備して交通の安全性を確保し、住居や公共施設が入る再開発ビルを建設するとして１７年に都市計画、１８年に事業計画を決定された。しかし、地価上昇などで事業費が高騰。前市長時代の２０年３月、財政負担を懸念した市議会に予算案を否決された。２２年３月にようやく可決され、地権者との協議やビル建設を担う特定建築者の公募を進めていたが、高島市長は今年４月の市長選から計画の見直しを掲げていた。（村上貴浩、広畑千春）
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May 24, 2023 at 11:12AM
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JR芦屋駅南地区再開発、高島市長が特定建築者の公募中止「再開発ビルの内容など見直す」 - 神戸新聞NEXT
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