ＪＲ西日本は、線路上のポイントの雪をとかす装置を稼働させる作業を行うため、１５日午後５時からＪＲ京都線などで運転を取りやめていましたが、およそ１時間後にすべての路線で運転を再開しました。
この影響でＪＲ京都線などで列車に遅れが出ています。
ＪＲ西日本では、降雪の可能性が出てきたことに加えて、先月（１月）、予想降雪量をもとに線路上のポイントの雪をとかす装置を稼働させず、列車の立往生が発生したことを踏まえて、京都駅周辺などで雪をとかす装置を急きょ稼働させることになりました。
これに伴って、午後５時からＪＲ京都線や琵琶湖線、湖西線などの一部の区間で運転を取りやめていましたが、装置を稼働させるための作業が終わったことから、およそ１時間後の午後６時すぎにすべての路線で運転を再開しました。
この影響で列車に遅れが出ています。
また、運転を再開したあとも、▼ＪＲ京都線・琵琶湖線では新快速が大阪と米原の間で通常の５割程度の本数で運転するほか、▼奈良線や嵯峨野線などでは通常の７割程度の本数で運転する対応を取っています。
今回、運転の取りやめが夕方の帰宅ラッシュの時間帯と重なったことや会社からの周知が直前だったことから、ＪＲ京都駅では、運転再開を待つ乗客で構内が混雑するなど、大きな影響が出ました。
【京都駅で戸惑いの声】
ＪＲ西日本が京都線などで一時、運転を取りやめたことについて、京都駅で帰宅する途中の人などから戸惑いの声が聞かれました。
京都市に単身赴任している３０代の男性は「家族の住む石川県に帰る途中です。子どもが待っているので早く帰りたいです。今回は急な雪の影響ではなく、雪に備えて運転を見合わせたということで、ＪＲはもっと早く知らせることができたのではないかと思います」と話していました。
滋賀県野洲市の２０代の専門学校の学生は「何も知らずに学校から家に帰ろうと駅に着いたら電車が止まっていました。ＪＲが止まると帰れないので困ります。もっと周知のしかたを工夫してもらいたい」と話していました。
京都市に住む大学生は「滋賀から電車で京都駅に向かっている母と広島に行く予定でしたが、電車が遅れて待っています。雪に備えてのことなので、運転取りやめもしかたないかなと思っています」と話していました。
【ＪＲ西“今後も適切に判断”】
ＪＲ西日本は雪をとかす装置を急きょ稼働させ、京都線など一部の区間で一時運転を取りやめた措置について、「先月の大雪で多くのお客様に迷惑をかけたことを踏まえ、急きょ出た降雪予報に対応し、いったん運転を取りやめ、雪をとかす装置を稼働させた。今後も気象情報をもとに適切に判断していく」としています。
【気象台“大雪のおそれなし”】
大阪管区気象台によりますと、日本付近は弱い冬型の気圧配置となっていて、近畿地方では北部を中心に雪が降っているところがあります。
京都市内の平地でも雪の降っているところはありますが、１５日午後５時半現在、積雪は観測されていないということです。
今後も近畿地方の山沿いを中心に雪が降るところはありますが、平地ではほとんど積もらない見込みで、気象台は、「現時点では大雪のおそれはない」としています。
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February 15, 2023 at 04:19PM
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