JR横須賀線・武蔵小杉駅新・下りホーム、12月18日から朝の混雑、3割緩和見込む - 東京新聞

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ＪＲ横須賀線武蔵小杉駅の新たな下りホームのイメージ図（ＪＲ東日本横浜支社提供）

　ＪＲ東日本横浜支社は、横須賀線武蔵小杉駅の混雑緩和対策として、二〇二〇年六月から工事を進めてきた新たな下りホームの使用を十二月十八日に開始すると発表した。朝の通勤時間帯の混雑が約三割、緩和すると見込まれるという。（北條香子）

　同駅では現在、一つのホームの両側で横須賀線の上りと下りの乗降を行っている。

　同社によると、朝のラッシュ時間帯の横須賀線利用客の約三割を占める下り線乗降客を新ホームに移行させ、現行のホームを上り線専用にすることで、混雑の緩和を目指す。

　横須賀線武蔵小杉駅は一〇年三月に開業した比較的新しい駅だが、早くもホームの増設が必要になった背景について、同社は「駅周辺のポテンシャルが高まり、開業前の予測を上回る需要となった」と分析。一六年十二月の市議会一般質問では「朝は改札口のずっと手前まで長蛇の列で、並ばないとホームまで行き着かないという異常な事態」と指摘されていた。

　一八年四月、平日朝の臨時入場口を設けたのに加え、同年七月にはＪＲと川崎市が抜本的な混雑緩和に向けた覚書を締結。下りホーム新設はこの覚書に基づきＪＲが担う。

　またホーム北側の改札口の新設、東横線との乗り換え客の分散を図る歩道の整備なども進められており、いずれも二三年度中の使用開始を見込む。改札口新設はＪＲ側が手がけるが、用地取得や工事にかかる費用の大半の十二億三千二百万円は市側が負担。歩道の整備は市側が行うが、予算は現時点で非公表としている。