コロナ禍で利用者数の低迷に悩む菊川市営の保養センター「小菊荘」で、ピンチを打開しようと、お菓子作りが得意なフロント係伊藤由美子さん(53)が腕を振るう月替わりのケーキが、人気を集めている。料理人が作る弁当とともに売り上げを順調に伸ばし、経営に貢献している。
(河野貴子)
宴会場やグラウンドを備える宿泊施設の小菊荘はスポーツ合宿や宴会、法事などで使われてきた。浜松市中区の中部ビル保善が指定管理者として運営している。
二〇一八年度に九千人いた利用者はコロナ禍に入った二〇年度、六百二十八人にまで減少。二一年度は五百三十人ほどで、運営は厳しい。
パート職員の伊藤さんは一昨年春、閑散とする施設で考えた。「売り上げはないし、お客さんは来ない。何か売らなきゃ」。小中高校時代は毎日お菓子を作り、ケーキコンテストで入賞した。手製のキャロットケーキを料理長に出すと「おいしい。作って売ってみては」と勧められた。
フロント業務の合間にお菓子を作り、地元のブルーベリージャムを使ったブランデーケーキとクッキーを売店に常備。
さらに昨年九月から、料理人が作る弁当(千円)とともに、月替わりケーキを新聞折り込みで本格的に宣伝し始めた。売り上げは順調に伸び、リピーターも現れた。今年一月にはケーキが四十九個、弁当が六十七食売れた。二月はチョコレートのバスクチーズケーキ(千六百円)を販売している。
「子どもの頃にやっていたことがここで役に立つと思わなかった」と伊藤さん。繰り返し購入してもらうと自信になるという。
支配人の竹内英喜さん(39)は「ケーキとお弁当は定着してきた。伊藤さんのケーキは地元と施設をつなぐ商品の一つ」と手応えを感じている。月替わりケーキと弁当は予約制。(問)小菊荘=0537(73)2460
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