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コロナ下 ケーキ人気 癒やし求め巣ごもり需要 - 読売新聞

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 新型コロナウイルスの感染拡大で消費が低迷する中、県内では、住宅地に立地する洋菓子店でケーキの売り上げが好調だ。巣ごもり需要を背景に、密を避けられる郊外店が人気という。熊本地震時にもケーキが売れたといい、県洋菓子協会副会長の柴田博信さん(64)は「先行きが不透明な時、元気や癒やしをケーキに求めるのではないか」と話す。(丸山一樹)

 柴田さんがオーナーシェフを務める菓子店「アントルメ菓樹」の健軍店(熊本市東区)では、旬のケーキを求める人が目立ち、売上高はコロナ禍前を上回る日もある。外出を避ける人が多いためか、贈答用で人気の焼き菓子は苦戦し、全体の売上高がコロナ禍前から約1割減る中、ケーキが下支えしている。

 背景には「巣ごもり需要」があるとみられる。柴田さんは「自宅で少しでも豊かな時間を過ごしたいという声を聞く。人混みを避けられる郊外店に目が向けられているのでは」と話す。

 上益城郡内の別の洋菓子店でも、ケーキの売上高がコロナ禍前から3割以上増えたという。オーナーの女性は「小規模の郊外店では売り切れとなって早めに閉店する店もある」と言う。

 人が集まりやすい熊本市中心部や大型商業施設、観光地では、不振が続いている店もあり、業界関係者は「立地条件で差があるようだ」と推察する。

 全国で展開する菓子メーカー「シャトレーゼ」(甲府市)も郊外への出店戦略が奏功している。2020年度の売上高(単体)は前年度比26%増の約780億円に達した。県内でも熊本、宇土、山鹿、玉名市、菊陽町などに12店舗を展開。20年度のケーキの店平均の売上高は、前年度比で26%増加したという。

 最近は糖質カットの商品のニーズが高まり、前年度比で3割以上の伸びで推移している。同社広報室は「外出自粛やテレワークの導入で『コロナ太り』を気にする人にニーズがある」と分析する。

 「熊本地震の時と似ている」。柴田さんは5年前を振り返る。

 地震で店は被災し、壁にひびが入るなどした。それでも「必要としてくれる人がいるかもしれない」と思い、地震の数日後に店を再開すると、被災した常連客らが次々と来店。「日常を取り戻したい」「元気を取り戻したい」と、ケーキを購入していったという。

 柴田さんは「地震も、コロナも先行きが不透明な点で共通している。ケーキでお客さんの不安を和らげたり、癒やしを与えたりできれば、職人として幸せ」と話している。

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August 24, 2021 at 03:00AM
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