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唯一無二のデザインで街の顔に、地形の記憶をうねる屋根で表現 - ITpro

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急斜面の木造住宅密集地域は防災上危険かもしれないが、住民にとっては思い入れのある景観でもある。その土地の記憶を屋根形状で表現しつつ、内部は事務所や店舗として使える新しい形の現代建築が出現した。

 晴れた休日、交差点では家族連れやカップル、高齢者など記念写真を撮る人々でごった返していた。ソリッドなビルが立ち並ぶ東京都心で、斜面をはうように有機的な曲線から成る建築はひと際存在感を放つ。英国の建築家トーマス・ヘザウィック氏が日本で初めてデザインした、麻布台ヒルズの低層棟「ガーデンプラザ」だ〔写真1〕。

〔写真1〕街との接点に位置する低層棟

〔写真1〕街との接点に位置する低層棟

桜田通り側から見た低層棟「ガーデンプラザ」。左が地下3階・地上8階建てのB棟、右がA棟だ。「建物の表面だけ曲面に仕上げることはあっても、構造材がそのまま曲線を描く建築は国内でもめったにない」と大林組東京本店建築事業部の長谷川靖洋統括部長は言う(写真:吉田 誠)

[画像のクリックで拡大表示]

 一般的には、再開発事業で「メモラブル(記憶に残る)」な建築に挑戦することは容易でない。事業規模が大きく、権利者が多ければなおさらのこと。デザイン性よりも採算性や機能性が優先されやすい。「奇抜ならいいわけではない。ガーデンプラザは権利者の住宅や事務所も入るので、何十年も使える場所になるかも重視して設計した」と、森ビル設計部建築設計2部の奈良崇課長は振り返る。

毎週繰り返す5時間の会議

 設計では、米国のPelli Clark & Partners(ペリ・クラーク・アンド・パートナーズ)がタワーのデザインを進めている途中で、外構や低層棟のデザイナーとしてヘザウィック氏が参画した。2、3カ月に1度、ヘザウィック氏は来日して森ビルとのデザイン会議に参加。着工後も2年間にわたり、約5時間のウェブ会議を週に2、3回の頻度で続けたという。

 高低差最大18mの特徴を取り込みつつ、タワーをいかに引き立たせるかがデザインの焦点となった。たどり着いたのが、軟体動物のように斜面をはう低層棟群と、所々に配置したキューブ状のパビリオンがぼんぼりのように街を照らすイメージだ。パビリオンは主にブランドショップが入るが、現時点では工事中の所が多い。

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January 11, 2024 at 12:05AM
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